菊池雄星(27) のメジャー挑戦について

昨日、元西武ライオンズである菊池雄星選手のシアトルマリナーズへの入団会見が行われたようです。

 

www.huffingtonpost.jp

 

27歳、同世代の選手が夢を叶えて世界の舞台へ

2009年の甲子園では最速154km/hの投球を見せ、チームをベスト4に導く。そしてメジャー球団からも注目を集めるなか、高校卒業後は日本球団6球団競合のドラフト1位で西武ライオンズに入団。

しがない一般庶民の立場にありながら、僕は同じ1991年生まれの「菊池世代」の一人として、勝手に彼に親近感を覚え、陰ながら応援させてもらっていました。

そんな選手が、昔からの夢を叶えての米国メジャー挑戦。

 

本記事によると、「高校1年生の時にメジャー挑戦を目標に設定した」とのこと。

厳しい時期を乗り越え、結果を残すことで自らの夢を手繰り寄せた野球での成績はもちろん、入団会見では地元メディアの英語での質問に対して英語で受け答えをしたことからも自身の『メジャー挑戦』という目標に対して、自分がやるべきことに愚直に取り組み着実に進んでいったのだろうな、と想像します。

 

ただ、そんな華々しい道を歩んでいるように見える菊池選手ですが別の番組でのインタビューでは、プロ入りからメジャー挑戦までの過程をこんな風に語っていました。

 

「プロに入ってから5年間は怪我も多かったので、まずはローテーションを守ること、(日本球界で)結果を出すことで精一杯でした。

(5年間で22勝という成績しか残せず)「メジャー挑戦」という夢への距離感がどんどん遠くなっていく感じがして、頭から離れている時期もありました。」

そんななか、5年目が終了したオフに《浮上のきっかけをつかみたい》と単身渡米し、メジャーリーグの試合を観戦。

その時の超満員のスタジアム、観客の大歓声、メジャーリーガー達の真剣勝負を目の当たりにした時の気持ちをこう表現しています。

 

「ここで野球をしなかったら、多分死ぬ時に後悔する。」

 

「一回自分の気持ちに蓋をしていた、忘れかけていたような場所だったのですが、(その場所に)呼ばれているような、自分は意味があって今ここに来たんだろうな、と感じました。 」

 そこから奮起した菊池選手は2年連続2桁勝利を挙げ、球界を代表するピッチャーとなり見事ポスティングシステムでのメジャー移籍を果たします。

 

 自分が本当に行きたい場所に行く。

菊池選手の野球ノートには、野球を通して培った信念が綴られています。

 

「はじめから賛成される夢に、ろくなものはない。 」

 

 夢を語るといろいろな反応があります。それは必ずしもポジティブなものばかりではないでしょう。

”そんなの無理に決まってる。”

”前例がないから不可能だ。”

”才能がないから諦めた方がいい。”

 

ただ菊池選手曰く『そんな意見は全く気にする必要はない。自分が本当にしたいことをする、行きたいところに行くことが大事だと今は思います。』と。

高校生の時には、高校から直接メジャーへ行く前例を作ることで日本球界の人材流出を懸念した周囲の大人の意見に流されて高卒メジャー入りの夢を諦め、プロ入り後も周囲の期待の重圧から結果が出せず自信を失うなど、『昔は周囲を気にし過ぎていました。』と語る彼だからこその言葉の重みを感じます。

 

『正解の道を選ぶのではなく、自分が選んだ道を正解にする』

そんな気概で自分の目標にワクワクし、一生を懸けて挑む決意と努力があれば必ず成功の道は拓けるはずだと、常に未来への可能性を信じる菊池選手の意見に全力で同意します。

 

 

僕も今年、昔から憧れながらも蓋をしていた、忘れかけていた目標の場所で新たなチャレンジをします。菊池選手と同じく、「ここで挑戦しないと一生後悔するだろう」と思ったからです。はじめから上手くいくわけはないし、心から大変だろうと思いながらもやっぱり自分の目標に向かって挑戦することにワクワクしています。

 

今回、奇しくも同時期に、同世代の選手が昔からの夢を叶えて新たな挑戦をするニュースを目にして菊池選手に、そして自分自身にエールを送るつもりで思わず書きました。

 

日本中の期待を胸に、世界一の舞台に立って人並みはずれた挑戦する彼をこれからも全力で応援しつつ、いつかは『'91年世代代表』として肩を並べ、下の世代へ希望を与える存在になりたいと心から思います。

2019年はそんな目標を胸に、遠い海の向こうで頑張る菊池選手に勇気と刺激をもらいながら突き進んでいく所存です。

 

以上をもちまして新年の抱負とさせていただきます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

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